読み上げ全般設定

読み上げを行うアプリ全般の機能設定を行う。

1.読み上げ変換タイプ

テキストから音声に変換する場合の、変換タイプを指定する。

「SSMLに変換」を指定時は、息継ぎタイム及び音声のピッチ(音高)の調整が可能になる。

「ダイレクト」は、息継ぎタイム及びピッチ(音高)の調整はできないが、「SSMLに変換」で読み上げが停止してしまう文章の場合に回避できる場合がある。日本語を指定してる場合は、通常「SSMLに変換」を指定することを推奨する。

※停止してしまう可能性があるのは、文字と記号が複雑に混在している行や、記号だけの行など特殊な文章。

 

2.日本語形態素解析(日本語音声合成エンジン選択時のみ)

この機能を有効にすることで、漢字から読み仮名に変換する精度を大きく向上できる。ただし、現状はWindows 10 Desktopでしか利用できない。(マイクロソフト社の仕様)

 

3.カスタム辞書

日本語形態素解析が利用できない環境や、URLやEメールアドレスなどの読み上げを無視したい場合に利用する。

この機能を「オフ」にすることで、カスタム辞書による置換を無効にできる。

 

4.息継ぎタイム(日本語音声合成エンジン選択時のみ)

句読点が無い長い文章の場合、途中に息継ぎを入れることで聞きやすくなる。息継ぎが挿入される位置は、文章の接続詞などを解析して自動的に挿入される。「0」を指定すると息継ぎを行わない。句読点の位置では、音声合成エンジンが自動的に息継ぎタイムを入れるのでこの設定は影響しない。

息継ぎタイムを大きくすると逆に聞き難くなるため、好みの長さを指定するとよい。(単位はミリ秒)

なお、この機能は読み上げ変換タイプに「SSMLに変換」を指定した場合のみ有効になる。

 

5.文毎の読み上げ待機時間

次の文を読み上げるまでの待機時間を設定する。(単位は秒)

語学学習を行う場合などに、次の文を読み上げる待機時間を長くすることで、音声を聞いた後に思考する時間を設けることができる。

なお、この設定は、リモート読み上げ機能には反映されない。

 

6.優先音声ファイル形式

音声ファイル作成時のファイル形式を指定する。Windows 10 Mobileで作成できる形式は、WAV, AAC(M4A)のみである。

AAC(M4A)で低(品質)を指定した場合に、作成するファイルサイズを最も小さくできる。

 

7.音声ファイル品質

音声ファイル作成時の音声の品質を指定する。WAVは非圧縮形式なので品質の指定は無効となる。

 

8.日付書式

ファイルの作成・保存時の初期ファイル名や、リモートログファイル内の日付書式が変更できる。

 

9.フォント変更

読み上げを行うテキスト領域内のフォント種別及びサイズを指定する。

再生ボタンをクリック(タップ)するか、アプリを再起動することで変更した設定が反映される。

 

10.英語行読み上げ(日本語音声合成エンジン選択時のみ)

日本語音声合成エンジンが指定されている場合に有効となる、英語行を読み上げ時の設定を行う。

なお、ピッチ(音高)の設定は、読み上げ変換タイプに「SSMLに変換」を指定した場合のみ有効になる。

 

11.句読点

読み上げる文章の句読点を設定する。

特に句点は、読み上げる文を分割する役割をする。(句点と改行で、文単位に読み上げる)

 

12.アプリのテーマ

アプリのテーマ(外観のデザイン)を任意に選択できる。「システム設定を使用(既定値)」を選択した場合は、OSの設定に応じて自動的に切り替わる。なお、この設定を変更した場合は、アプリを再起動することで反映される。